研究課題/領域番号 |
16K08768
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
中野 由美子 (斉藤由美子) 国立感染症研究所, 寄生動物部, 主任研究官 (30321764)
|
研究協力者 |
中曽根 英子
花館 有希
川野 哲郎
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 赤痢アメーバ / メンブラントラフィック / 小胞体 / Rab GTPase / 細胞表面 / 細胞内輸送 / Cdc50 / Entamoeba histolytica / 輸送シグナル / 感染症 |
研究成果の概要 |
嫌気性寄生原虫の赤痢アメーバでは、EhRab8A GTPaseは小胞体に局在し、その機能欠損によって細胞表面へ特定のタンパク質の輸送に障害を示すことが報告されている。EhRab8A特異的に細胞表面に輸送されるタンパク質を同定するために、EhRab8A結合タンパク質としてCdc50のホモログを同定した。Cdc50ホモログの大量発現株は、Cdc50は小胞体に蓄積し、フォスフォコリンアナログのミルテフォシン耐性を示した。また、EhRab8A活性型発現株の表面のビオチン化により、新規の表面分子EHI_159620を同定した。以上の結果は、赤痢アメーバの多様な小胞体からの輸送機構の理解に貢献する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的な分泌タンパク質は、小胞体でCOPII小胞に包まれ、ゴルジ体を経て細胞表面に輸送される。COPII小胞に包まれるには、Sar1 GTPaseの機能が必要である。本研究では嫌気性寄生原虫の赤痢アメーバでは、RabファミリーのGTPaseが小胞体に局在し、小胞体から細胞表面への輸送を担う経路があることを発見した。この現象は、原虫におけるunconventional secretion の存在を示し、多様な輸送機構の理解に貢献する。
|