研究課題/領域番号 |
16K08772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 志穂 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80444074)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インフラマソーム / 自己炎症性疾患 / 赤痢菌 / E3ユビキチンリガーゼ / cIAP / ユビキチン化 / 炎症 / マクロファージ / 炎症応答 / Inflammasome / 細菌 / 感染症 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究課題を実施した結果、インフラマソームの活性制御に重要な役割を担っている因子として、E3ユビキチンリガーゼであるcIAP1およびcIAP2を新規に発見した。また、GLMNはcIAP1とcIAP2のRingドメインに結合し、それらの作用を抑制することにより、インフラマソームの活性化を抑止していることを見出した。一方、赤痢菌の分泌するTypeⅢエフェクタータンパク質であるIpaH7.8がGLMNの分解を促し、過剰に激しいインフラマソームの活性化およびマクロファージの細胞死を誘導することで、自らの腸粘膜上皮への感染に有利な操作をしていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフラマソームは、自然免疫においてTLR受容体とともに異物認識および免疫応答に中心的な役割を果している。インフラマソームの不必要・持続的な活性化は種々の自己炎症性疾患の原因として広く知られているが、その不必要な過活性化をコントロールしている仕組みはまだ十分解明されていない。本研究では、インフラマソームの新規制御機構における中心的な役割を果す分子としてcIAPsとGLMNを同定した。したがってこれら分子群の発見は、インフラマソームあるいはその下流のシグナルが原因となる自己炎症性疾患に対する新規治療法を確立するうえで、新たなブレークスルーをもたらすと思われる。
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