研究課題/領域番号 |
16K08775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
相川 知宏 京都大学, 医学研究科, 助教 (70725499)
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研究分担者 |
野澤 孝志 京都大学, 医学研究科, 助教 (10598858)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オートファジー / Group A Streptococcus / Beclin 1 / Bcl-xL / NLRX1 / UVRAG / Beclin1複合体 |
研究成果の概要 |
Beclin 1はUVRAG等と複合体形成し、栄養飢餓時のオートファジー誘導を制御する。さらにBcl-2ファミリータンパク質や一部のNod like receptor(NLR)が複合体に結合することで、複合体の機能を正あるいは負に制御する。しかし、細菌感染時に誘導されるオートファジー制御おいてBeclin 1とその相互作用分子の役割は不明である。本研究では、Bcl-xLとNLRX1(NLRの1つ)がBeclin 1-UVRAG複合体と相互作用することで、A郡レンサ球菌の細胞侵入ならびにオートファジーの誘導、特にオートファゴソームとリソソームの融合を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、Beclin 1によるオートファジー制御機構は、栄養飢餓時と細菌感染時でマシーナリーの一部に違いがあることが明らかになった。特に、細菌感染時には、Beclin 1自体はオートファゴソーム形成には関与せず、Bcl-xLやNLRX1といった分子との相互作用により細胞へと侵入する細菌数を制御することで、結果として形成されるオートファゴソームの数が増減することが明らかになった。この発見は細胞のもつオートファジーという細菌感染防御システムを深く理解する上で重要であると同時に、新たな感染治療法を構築する上でも、Beclin 1とその相互作用分子が優れた標的(対象)となることを示している。
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