研究課題/領域番号 |
16K08776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
加藤 文紀 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (70452589)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 黄色ブドウ球菌 / トキシン・アンチトキシンシステム / DNAジャイレース / 細胞死 / DNAトポロジー / DNA gyrase inhibitor / Toxin-antitoxin system / Staphylococcus aureus / TAシステム / 細菌 / 遺伝子 / 生理活性 / 発現制御 / 感染症 |
研究成果の概要 |
トキシン・アンチトキシン(TA)システムは、細菌に広く存在する機構であり、ストレス応答、バイオフィルム形成や、パーシスター形成に関与している。本研究において、新規に見出したTAシステムの機能及び生理的な役割の解明を行った。本研究により、新規TAシステムを構成するトキシンは(1)細菌において必須遺伝子であり、複製・転写に関与するDNAジャイレースを阻害する、(2)トキシン活性に重要なアミノ酸残基を同定した、(3)トキシンはアルファヘリックス構造を形成することを明らかにした。本研究成果は、黄色ブドウ球菌のみならず細菌のTAシステム分野において新規な知見及び抗菌薬開発の基盤情報を提供するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アミノ酸配列相同検索からは、機能を推測できない黄色ブドウ球菌の機能未解明なタンパク質の活性を生化学的に詳細に解析することで、黄色ブドウ球菌の新規なTAシステムであることを明らかにした。現在においても、ゲノム配列は解読されているが、機能未知な遺伝子は多数存在しており、それら遺伝子の機能解明に繋がることが期待される。さらに新規に見出したトキシンは真核生物には存在しない必須遺伝子であるDNAジャイレースを標的とする事から、黄色ブドウ球菌のみならず細菌感染症治療のための新規な抗菌薬開発の基盤情報を提供するものである。
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