研究課題/領域番号 |
16K08783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
三木 剛志 北里大学, 薬学部, 講師 (40398582)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 抗菌レクチン / サルモネラ / 腸炎 / バクテロイデス属細菌 / ビタミンB6 / RegIIIbeta / サルモネラ腸炎 / Bacteroides属細菌 / ビタミン / 病原体排除 / 細菌 / 感染症 / 腸内細菌 |
研究成果の概要 |
抗菌レクチンRegIIIbetaは、病原細菌の感染に対して防御的に働く自然免疫エフェクターとして考えられてきた。しかし、その殺菌活性により、RegIIIbetaがどのようにして、病原細菌の感染に対する防御に寄与するのか否かは、ほとんど不明であった。そこで、我々はストレプトマイシン前投与マウスを用いたサルモネラ腸炎モデルにおけるRegIIIbetaの役割を明らかにすることを試みた。本研究により、RegIIIbetaは感染防御に働くより、むしろ、ディスバイオーシスからの腸内細菌からの回復遅延や腸内代謝活性の変化を起こすことにより、サルモネラの腸感染を長引かせてしまうことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究結果はRegIIIbeta、バクテロイデス属細菌およびビタミンB6がサルモネラ腸炎の新たな治療ターゲットになる可能性を示した。近年、さまざまな疾患において、ディスバイオーシスが病態の増悪に関与することが報告されている。Clostridium difficile感染性腸炎に対する便細菌叢移植療法に代表されるように、腸内細菌叢および腸内環境の是正をめざしたアプローチは新たな治療法として、期待される。我々の研究知見は、ビタミンの産生能などを考慮した便細菌移植やビタミン投与の併用が、新たな治療法になる可能性を示唆する。
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