研究課題/領域番号 |
16K08787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
神谷 茂 杏林大学, 保健学部, 教授 (10177587)
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研究分担者 |
花輪 智子 杏林大学, 医学部, 准教授 (80255405)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ピロリ菌 / 緊縮応答 / バイオフィルム / 病原性 / 鞭毛 / 遺伝子発現 / 発現 / 定着 / ppGpp / spoT / 運動能 / ストレス感受性 / 臨床分離株 / 過酸化物感受性 / 変異株 / Hlicobacter pylori / 緊急応答 / 持続感染 |
研究成果の概要 |
細菌は栄養が枯渇するとguanosine pentaphosphate および guanosine tetraphosphate(両者を合わせて(p)ppGpp)を細胞内に蓄積し、多岐に渡る遺伝子の発現を制御することにより様々な生理的変化を引き起こす。緊縮応答とよばれるこの反応は細菌の病原性発現にも関わっていると考えられている。 本課題では、(p)ppGpp合成酵素欠損変異株を用いて慢性胃炎、胃がんの原因となるピロリ菌の定着への関与について検討を行った。その結果、本菌の緊縮応答はストレス環境への適応に加え、鞭毛形成の制御に関わることでバイオフィルム形成に関与している可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピロリ菌は慢性感染することで胃がんの発生要因となる。従って、除菌治療を行うことは重要であり、現在ピロリ菌感染者には抗菌薬の投与が行われている。一方で、耐性菌は増加しており、今後さらに治療が困難となることが考えられる。 本菌の定着には多くの因子が関与しているが、本課題により(p)ppGppが鞭毛形成を介してバイオフィルム形成に関与していることが示唆された。今後、(p)ppGppアナログや合成酵素阻害剤の開発により、これまでの抗菌薬と異なる治療法の開発につながるものと期待している。
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