研究課題/領域番号 |
16K08790
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
石島 早苗 帝京大学, 医真菌研究センター, 講師 (80147214)
|
研究分担者 |
安部 茂 帝京大学, 医真菌研究センター, 教授 (10125974)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | Candida albicans / 消化管カンジダ症マウスモデル / 悪化因子 / Leaky Gut / アドヘシン / N-アセチルグルコサミン / キチンオリゴ糖 / タンパク分解酵素 / Mycobiome |
研究成果の概要 |
カンジダ感染初期の菌糸形発育を誘導するGlcNAcに着目し、重合体のキチン(Ishijima S;2017)、キチンオリゴ糖(Ishijima S;2018)とカンジダ菌との関係を解明した。また、形態変化に伴う高発現遺伝子を検出し(Ishijima S;2018)、消化管カンジダ症マウスモデルで網羅的に発現遺伝子解析を試みている(未発表)。解析の過程で使用した臨床分離株TIMM1768株の全ゲノム解析を行った(Panthee S; 2019)。標準株SC5314株との比較から新たな悪化因子検出の可能性が示唆されている。さらに、消化管カンジダ症にデトックス効果のある薬品を見出し論文化している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスモデルを用いて、カンジダ菌が消化管粘膜から全身播種する経過を解析し、各臓器に感染拡大して発現する遺伝子を網羅的に解析(現在継続中)したことにより、新たな抗真菌薬開発の標的分子が選択され、真菌症の予防・治療効果に重要な役割を果たす可能性が得られた。また、高い抗真菌効果を持つ乳酸菌を添加することで、腸内細菌叢を正常化し、真菌感染症を制御することを検証し、有望な結果が得られたことから、真菌症の新たな予防・治療法開発の方向性が示唆された。真菌症は、今後さらに増加する傾向にあるので、本研究の成果は感染予防・治療法の開発の基礎として役立つと考えられる。
|