研究課題/領域番号 |
16K08801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 健太 北海道大学, 医学研究院, 助教 (20466840)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞傷害性T細胞 / 免疫病原性 / 出血熱 / ハンタウイルス / CD8陽性T細胞 / 腎症候性出血熱 / マウスモデル |
研究成果の概要 |
これまでに研究代表者は腎症候性出血熱のマウスモデルを開発し、その病態発現にCD8陽性T細胞が関与することを明らかにした。本研究では強毒および弱毒株を用い、ウイルスの動態と宿主応答を比較解析し、病態発現メカニズムの解明を試みた。その結果、強毒株感染マウスではウイルス特異的細胞傷害性T細胞 (CTL) の活性化とともに、一部のCTLの機能抑制や細胞死が起こるが、新しいCTLの遊走も起こり、全体としてはCTLの活性が高い状態になっていることが示唆された。また、強毒株感染マウスではCTLの攻撃対象となるウイルス抗原の量が多く、排除も遅いためCTLによる攻撃が強く長く続き腎出血が起きていると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハンタウイルス感染症は致死率の高い重要な疾患であるが、発症後の経過が急であることや、発生数が比較的少なく、診断が遅れることも多いため、患者の材料を用いて患者で起きていることを解析することが難しい。したがって、ヒトの病態を再現する動物モデルを確立することは病態発現メカニズムの解明や治療法の開発のため重要である。本研究では、近縁な病原性変異株を用いることで、病態関連因子を効率的にスクリーニングすることができた。今後さらに詳細なメカニズムを解明していくことで、治療法の開発に有用な情報を提供できると考えられる。
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