研究課題/領域番号 |
16K08807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
新堂 啓祐 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (10602344)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HIV-1 / Vif / CBF-beta / PP2A / MDM2 / anti-HIV drug / cell cycle arrest / ubiquitination / ubiquitin / Viral infectivity factor / ユビキチン / プロテアソーム / タンパク間相互作用 / ウイルス / 蛋白質 / 発現制御 / 感染症 |
研究成果の概要 |
HIV-1 Vifに関する研究で2つの成果をあげることができた。 第1にCBF-betaによるVifの細胞内レベル維持機構はMDM2によるVifの分解を抑制することであることの解明である。これはVifとCBF-betaの結合を阻害する低分子化合物を抗HIV-1感染症治療薬として開発する実現性を期待させるものである。 第2にHIV-1 Vifの誘導する細胞周期停止は、VifがPP2A-B56ファミリー蛋白をユビキチン化し分解を促進することで誘導されていることの解明である。これはウイルスの病原性発現機構および感染性増強機構の解明のみならず、一般的な細胞周期制御機構の解明に寄与するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義としては、HIV-1感染症の新規治療薬の開発を支持するものと、病原性発揮や感染性増強のメカニズムを明らかにするものがあげられる。既存のすべてのHIV-1感染症治療薬に対して、それに耐性を示すウイルス変異が同定されている。VifはHIV-1 の感染に必須のウイルス蛋白でありながら、その機能発現には決まった宿主蛋白との相互作用が必須であり、そこを標的とする抗ウイルス薬に対して生じた耐性変異はVif機能を失うことが予想され、薬剤耐性ウイルスを生じないと考えられる。
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