研究課題/領域番号 |
16K08810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
櫻木 淳一 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (90273705)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | HIV / RNA / 構造 / RNA標識 / レンチウイルス / レトロウイルス / 細胞内動態 / ゲノムパッケージング / Psi / 高次構造 / パッケージング / 二量体化 / ゲノム動態 / ウイルスゲノム / 感染 |
研究成果の概要 |
エイズの病原体ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が属するレンチウイルスのゲノムは約9000塩基の(+)側一本鎖のRNAである。これはウイルス粒子内で二量体化シグナル(DLS)というRNA構造を介して二量体化しているが、その理由や機序など不明な点は多い。そこで本研究において研究代表者は、発現から粒子内にいたるレンチウイルスRNAの特異な動態・形態の変遷を解明することを目的とした。これまでの自身の研究による成果を更に発展させることによって得られる、ウイルスの増殖に大きく影響するこれらの現象の詳細な解析を通して、レンチウイルスの本質とその理解に近づくことをねらいとして本研究を計画した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)DLS内の最重要部位であるHIV-1のSL1に関して、いくつかの新知見を見いだした。特にステム最基部及び最上部の塩基対は分子内対形成しておらず、最基部は分子間(二量体間)対形成している可能性を示唆。こうした知見を元に新規SL1構造モデルを提唱した。2)ウイルスゲノムRNA翻訳とパッケージングは連動しておらず、翻訳されたGag蛋白は鋳型RNAを直接リクルートしないことがレンチウイルス共通のドグマであることを初めて示した。 これまでに知られていなかったウイルスゲノムの普遍的性状を明らかにしたことによってレンチウイルスの深い理解と制圧に向けた基礎的知見を積み上げ、学術的にも社会的にも貢献した。
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