研究課題/領域番号 |
16K08822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
有田 峰太郎 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 主任研究官 (70356244)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抗ウイルス薬 / ウイルス / 複製 / 宿主因子 / PI4KB / OSBP / エンテロウイルス / ポリオウイルス / ピコルナウイルス / 阻害剤 / アロステリック制御 / 作用機序 / 脂質 / ウィルス / 薬学 |
研究成果の概要 |
PI4KB/OSBP阻害剤に部分的な耐性を示すポリオウイルス変異株の解析を行い、その耐性変異がウイルスタンパク質3ABのウイルスプロテアーゼによる切断効率を上昇させることを見出した。作用機序不明の抗エンテロウイルス化合物MDL-860の解析を行い、これまで知られていなかったPI4KBのアロステリック制御機構を発見した。さらに、PI4KB/OSBP阻害剤にほぼ完全な耐性を示すポリオウイルス変異株が試験管内では存在しうることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PI4KB/OSBP経路は、エンテロウイルスの複製に必要と考えられている宿主の経路であり、かつ低い細胞毒性を示す抗エンテロウイルス化合物の標的でもあるため、ウイルス複製における役割の解明が期待されています。今回の研究の中で、世界で初めてPI4KBのアロステリック制御機構を発見し、またPI4KB/OSBP阻害剤に耐性を示すウイルスの複製機構の一端の解明に成功しました。これらは、ウイルスの複製の本質およびウイルスの進化に関する学術的な重要性を持つ知見であるとともに、将来的には抗ウイルス治療におけるウイルスの耐性動態を制御出来る技術の開発にもつながることも期待されます。
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