研究課題
基盤研究(C)
ウイルス由来一本鎖RNA(ssRNA)を認識することと考えられてきたTLR7やTLR8であるが、最近の我々の報告より実際はssRNAの分解産物であるグアノシンとU含有オリゴヌクレオチドを認識するセンサーであることが解ってきた。本研究において、我々はエンドリソソーム内における核酸代謝関連遺伝子であるSLC29A3がTLR7の応答を実際に制御していることを示すと共に、同遺伝子の欠損が自己炎症性疾患を引き起こすことを示した。
TLR7やTLR8は抗ウイルス応答の誘導に加えて自己免疫疾患や自己炎症性疾患の原因となっていることが以前から示唆されている。しかし、生体内においてTLR7/8の過剰応答が誘導される原因は良く分かっていなかった。本研究では、TLR7/8によるssRNA認識に核酸代謝関連遺伝子が関与することを証明すると共に、それら遺伝子のマウスにおける機能欠損が生体内でのTLR7/8過剰活性化を引き起こすことも示された。以上の事実は、核酸代謝関連遺伝子の機能異常がTLR7/8応答を介した病態の発症につながることを示唆しており、今後ヒトにおいてTLR7/8が関与した疾患の発見につながると期待される。
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