研究課題/領域番号 |
16K08828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山条 秀樹 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (50391967)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | TAK1 / マクロファージ / 遺伝子欠損マウス / 炎症 / 細胞死 / パイロプトーシス / TLR / アポトーシス / Caspase-8 / シグナル伝達 / マクロファージ特異的TAK1欠損マウス / 組織常在マクロファージ / 無菌性炎症 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
TNFシグナル関連分子TAK1のマクロファージ発生分化制御における関与について調べるため、TNFα欠損背景下のマクロファージ特異的TAK1欠損マウスを作製し解析を行なった。その結果、TAK1は個体レベルでTNFαシグナル依存的及び非依存的にマクロファージ生存機構を支えることで、組織恒常性維持に寄与することが明らかとなった。これら個体レベルにおける機構を分子レベルで考察するための一例として、TRIF/Caspase8/GSDMDシグナルによるマクロファージの炎症誘発性細胞死機構とそれを負に制御するTAK1の新規の役割を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかとなったTNFシグナル関連分子TAK1によるマクロファージの生存機構と組織恒常性維持における寄与、それを説明するために同定されたTAK1が制御するマクロファージの炎症抑制機構の分子基盤の一例は、これまで予想されなかった興味深い研究成果といえ、学問上の発展に大いに貢献するものである。さらにこの分子基盤の存在は、各種炎症疾患に対する治療戦略を考察する上で重要な情報を提供するものと考えられ、創薬への応用といった医療分野に及ぼす効果が期待される。故に極めて社会的意義の深い研究成果であるものと考えられる。
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