研究課題/領域番号 |
16K08837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
榊原 修平 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 寄附研究部門助教 (10618838)
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研究協力者 |
菊谷 仁
伊川 正人
佐藤 祐公
ALIEL-HUSSIEN Marwa
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / 自己抗体 / B細胞 / 全身性エリテマトーデス / 免疫寛容 / B細胞 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
全身性エリテマトーデス(SLE)における病原性自己抗体は、体細胞変異によって自己反応性を増大させる。本研究では、低親和性抗DNA BCRを発現するknock-in(KI)マウスを作製し、低親和性自己反応性B細胞の性状を解析した。その結果、このKIマウスの持つ低親和性抗ssDNA B細胞は、アナジーによる機能不全に陥ることはないことが分かった。しかし、生体内で胚中心B細胞へ分化できず、抗体遺伝子に体細胞変異を蓄積することはなかった。この結果から、胚中心B細胞において、低親和性自己反応性B細胞の進化を妨げるB細胞免疫寛容チェックポイントが存在するこ可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性エリテマトーデス(SLE)に代表される自己免疫疾患の多くは根治が困難であり、解決すべき問題は多い。本研究で示されたように、胚中心反応には弱親和性抗ssDNA B細胞を抑制する免疫寛容機構がある。その一方で、多くのSLEモデルマウスでは自発的な胚中心形成が顕著であり、それに由来する自己抗体がSLE様症状を誘引する。従って、胚中心でのB細胞免疫寛容はさほど厳格ではなく、自己反応性B細胞をとりまく環境や状況によっては機能しないことが明確とななった。
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