研究課題/領域番号 |
16K08841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石川 絵里 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (20546478)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | T細胞分化 / セリンスレオニンキナーゼ / チロシンフォスファターゼ / 免疫シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
T細胞特異的プロテインキナーゼD (PKD)欠損マウスにおけるCD4+T細胞の消失、新規基質SHP-1の同定という独自の知見に基づき、CD4+T 細胞分化におけるTCR-PKD-SHP-1 axisの役割を明らかにするためリン酸化不能型変異体SHP-1 KIマウスを作製、解析した。結果、PKDによるリン酸化がCD4+T細胞分化に寄与することが明らかとなった。SHP-1の欠損によりPKD欠損によるTCRシグナル低下が部分的に回復すること、リン酸化依存的なSHP-1の局在や酵素活性の変化は認められなかったことから、他のメカニズムを介してPKDはSHP-1の機能を制御していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
T細胞は胸腺でTCRによりMHC-自己抗原ペプチド複合体を認識することで様々な選択を受けて分化するが、親和性の違いを細胞運命決定につなげる分子機構は、現在免疫学に残された重要な課題の1つである。TCR下流のチロシンキナーゼを介したチロシンリン酸化によるシグナル調節機構はよく知られているが、セリン/スレオニンリン酸化の役割に関しては未だ不明な点が多い。本研究で得られた結果は、T細胞分化においてTCR-PKD-SHP-1 axis が存在し、TCR下流でセリン/スレオニンキナーゼがチロシンフォスファターゼを制御するという新たな経路の重要性を強く示唆するものである。
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