研究課題/領域番号 |
16K08852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
今西 貴之 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (10513442)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | STING / mTOR / TCR / I型インターフェロン / mTORC1 / cGAMP / T細胞 / 獲得免疫 / 自然免疫 / 免疫学 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
自然免疫センサーのSTINGが獲得免疫を司るT細胞においても高発現することを見出し、その機能解析を行った結果、T細胞をSTINGリガンドのcGAMPとTCR/CD28で共刺激するとTBK1とIRF3の持続的な活性化を誘導し、IFN-Iの産生が誘導されることが明らかになった。さらにcGAMPによるSTINGの活性化はTCR/CD28の下流のmTORC1シグナルを部分的に抑制することによりT細胞の増殖抑制を誘導するとともにmTORC1の部分的な活性化がcGAMPによるIFN-Iの産生に必要であることが示された。また、T細胞のSTINGがcGAMPによる抗腫瘍免疫応答に重要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、T細胞のSTINGは自然免疫細胞のSTINGと異なり、cGAMPによるIFN-I応答の誘導にはTCR/CD28の共刺激が必要である一方で、T細胞の増殖も抑制することが明らかになった。このようにT細胞のSTINGは自然免疫系とは異なる機能があるため、STINGが関与する様々な病態を理解する上で重要な知見を提供したと言える。また、T細胞のSTINGがcGAMPを介した抗腫瘍免疫にも重要であることを示したため、T細胞のSTINGを標的とした新たながん免疫療法の開発に繋がる可能性が示唆された。
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