研究課題/領域番号 |
16K08855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加賀谷 豊 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90250779)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | シミュレーション医学教育 / 心臓聴診 / 心臓病診察シミュレータ / シミュレーション教育 / 初年次教育 |
研究成果の概要 |
我々は医学科4年次の3時間1回のシミュレータを用いた心臓聴診演習では、充分な到達度が得られないと報告している。本研究では、1年次より始める心臓聴診演習の実行可能性と有用性を検証した。34名の1年生を対象とし、4年生と同じ内容を課外の1.5時間x3回で実施した。1回目の聴診テストでは2音、3音/4音、心雑音の何れに属する音か予め知らせて、2回目はこれらを知らせずに聴かせた。2音、3音/4音に関して、1回目より2回目の正解率は有意に低下したが、その程度は4年生より小さかった。心雑音に関しては、1年生では2回目に正解率が低下する傾向が大きかった。結果を活かし、演習プログラムの改良の必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
的確な医療面接と身体診察により考えられる疾患を絞り込むことは、重要な診断プロセスである。心臓聴診法は最も基本的な身体診察法の一つであり、医学生はこれを確実に習得する必要がある。近年、高機能かつ高額な心臓病診察シミュレータが多くの医学教育機関に導入されているが、これを用いた教育プログラムが必ずしも学習者の診察能力を向上させていないとされる。本研究では医学教育の初年次からシミュレータを活用した心臓聴診トレーニングの実行可能性と有効性を検証した。その結果、1年生の本トレーニングは可能であり、4年生に劣らない効果が得られることがわかった。今後、トレーニングをさらに改良して有効性を高める必要がある。
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