研究課題/領域番号 |
16K08861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 福島県立医科大学 (2018) 群馬大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
吉田 朋美 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00312893)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Smear Taker / がん検診 / 子宮がん / 検診 / 子宮がん検診 / HPV検査 / 啓発活動 / 政策 / 受診行動 / 行動変容 / 検診受診率 / 行動科学 |
研究成果の概要 |
当研究は、海外の医療従事者資格“Smear Taker”制度の現地調査を行い、わが国の低迷する子宮がん検診率向上への貢献度、またわが国の医療従事者のSmear Taker業務への受容性について解析することを目的とした。英国においてSmear Takerの教育制度、医療現場での役割、受診率への効果、またニュージーランドにおいてはSmear Takerの役割に加えアジア女性や弱者に向けた検診啓発活動の工夫についての調査も実施した。結果、海外におけるSmear Takerの存在は、検診における細胞採取のみならず心理面で女性に寄り添う医療専門職として、検診受診率に大きく貢献をしていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海外での現地調査を通し、Smear Takerの存在は検診受診する女性の精神的負担を軽減するとともに、定期的な検診受診への支援、さらに近年ではe-learningを用いた卒後教育やデータベース化を行っており、採取技術の向上や均てん化を進めており、がん検診の検査精度の向上にも大きく寄与していることが明らかとなった。また弱者(検診を受診しにくい環境、あるいは検診受診を拒否する女性)にとっても受診する機会を得る要因となることもわかった。わが国の医療従事者を対象とした調査では、“Smear Taker資格制度”の確立に積極的な意見が多く、検診受診への向上に寄与できる可能性を秘めていることが示唆された。
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