研究課題/領域番号 |
16K08862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山本 緑 千葉大学, 予防医学センター, 助教 (90597121)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 出生コホート / 参加者 / 母親 / 子ども / 研究協力 / モチベーション / 不安 / 遺伝子解析 / 疫学研究 / 研究倫理 / 協力意識 / 遺伝リテラシー / ヘルスリテラシー / バイオエシックス / バースコホート |
研究成果の概要 |
大規模出生コホート調査であるエコチル調査の追加調査として、千葉ユニットセンターで登録されている母親に対し、継続的な意識調査を行った。多くの母親にとって、他者や社会への貢献と自己の利益が参加継続のモチベーションとなっており、そのモチベーションを持つ人が年々増加する傾向が見られた。データ管理等への不安を示す人は年々減少する傾向が見られた。調査での遺伝子解析を有益と認識する人は多かったが、その認識の高さには、調査機関への信頼、遺伝学用語の知識、遺伝子データの管理に不安がないことが関連していた。成長した子どもに研究協力への意思を確認する際には、親から子どもに説明したいと考える母親が多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出生コホート調査は環境が子どもの健康に及ぼす影響を調べるために有用な手法であるが長期的に子どもと親の試料・データを収集するため、参加者の調査協力の維持が不可欠である。本研究により、参加者の協力維持に関する正および負の要因、今後実施する遺伝子解析についての認識とその背景、子どもの研究協力意思確認に関する親の意識等について把握することができ、参加継続のために取り組むべき課題を明らかにすることができた。本研究の結果は、出生コホート調査の参加者とのコミュニケーションを図る上で貴重な情報であり、出生コホート調査が社会に成果を還元することに寄与するものである。
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