研究課題/領域番号 |
16K08863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
関 陽一 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30757828)
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研究分担者 |
清水 栄司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パニック症 / 認知行動療法 / 遠隔認知行動療法 / 医療経済 / QOLY / ランダム化比較試験 / 医療経済効果 / QALYs / 遠隔医療 / QALYs / 医療社会学 / 医療経済学 / QOL |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、薬物治療により十分な改善を示さないパニック症患者に対し、テレビ電話を用いた遠隔での認知行動療法(CBT)を併用することの効果をランダム化比較試験によって検証することであった。30名の研究参加者が得られ、通常診療単独(TAU)群(n=15)と通常診療+認知行動療法併用(COMB)群(n=15)の2群として、それぞれ開始16週間後にパ ニック障害重症度評価尺度(PDSS)によって評価を行った。分析の結果、TAU群に比して、COMB群はPDSSの値が有意に低減していた(p<0.001)。またQOLの指標であるEQ-5D-5LでCOMB群に有意な改善が認められた(p<0.01)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パニック症に対する薬物療法は、国内外で第一選択として推奨されているが、薬物療法を受けた30~60%のパニック症患者は顕著な改善を示さないと考えられている。またパニック症を含めた精神疾患の医療受診率は3割と低く、治療の遅れから重症化、遷延化を招いている恐れがある。そこで薬物療法に代わる治療選択としてCBTの有効性を確かめらたことは、パニック症を有する患者が、より適切な治療を受けることが可能となる。さらに遠隔でのCBTは外出が困難な患者も自宅で受診できるため、治療の機会増大につながる。患者の社会機能を早期に回復し、わが国の保健・医療サービスの向上にも寄与することが期待される。
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