研究課題/領域番号 |
16K08880
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
浜本 康夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10513921)
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研究分担者 |
日比 泰造 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10338072)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 意思決定 / 消化器がん / 化学療法 / コンバージョン手術 / アドバンスケアプランニング / リスク回避 / インフォームドコンセント / 難治性消化器がん / 意思決定支援 / 難治癌 / 手術適応 / 臨床意思決定 / 臨床意思決定支援 |
研究成果の概要 |
本研究により、作成したコンバージョンスコアのコンセプトを各領域の専門家と協議し意義を探索した。意思決定支援という観点では、医療者側の考えを明確にするという点で患者に有益ということが指摘された。一方で胃がん、大腸がん、膵がんの実際の症例に応用し検討を試みたが膵臓がんに関しては適格となる症例が極めて少なく、必要性は乏しかった。胃がんおよび大腸がんに関しては、一定の目安になることが示唆されたものの、症例ごとの特徴に大きな差があるため一般化するためには、さらなる工夫が必要ということが判明した。今後の課題としては点数化という方法よりは、視覚的に理解しやすいチャートなどにすることが必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回作成したツールは、複雑な医療を理解しやすい形で提供するという観点で非常に重要な試みと考える。特に複雑な診療に対する意思決定は、パターナリズムな説明や態度により決定される可能性や、多職種での協議をするうえでも専門家の意見が強く反映してしまう危険性をはらんでいる。今回のように単純化していく作業を継続的に続けていくことで、医療に対する信頼性や満足度も向上する可能性が判明し、患者サイドも医療者の真意を酌むことが容易になり、双方へおよぼす社会的な意義が大きいと考えられる。また、今回の検討では到達できていないが将来的にAIへの応用をする上では、複雑な判断を分析し情報を収集する作業は極めて重要である。
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