• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗MRSA薬ダプトマイシンによる骨格筋毒性回避のための基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K08901
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学
研究機関北海道大学

研究代表者

山田 武宏  北海道大学, 大学病院, 准教授 (50568649)

研究分担者 石黒 信久  北海道大学, 大学病院, 准教授 (40168216)
井関 健  北海道大学, 薬学研究院, 教授 (40203062)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードダプトマイシン / CPK / hypoxia / 横紋筋融解症 / TDM / 副作用 / daptomycin / vancomycin / クレアチンホスホキナーゼ / 低酸素 / 骨格筋 / 薬理学
研究成果の概要

本研究では、抗MRSA薬ダプトマイシンによる骨格筋系副作用の発現機序を解明すべく、ダプトマイシン血中濃度とCPK上昇との関連性について検討した。また、骨格筋系細胞に対するダプトマイシンの直接毒性発現有無とその発現機序についても解析を行った。ダプトマイシン投与患者において、CPK上昇が認められた患者のダプトマイシン血中濃度(トラフ値)は、CPK非上昇群に比べて高く、DAPの血中濃度と骨格筋毒性の関連性が示唆された。また、骨格筋系細胞に対して、ダプトマイシンは直接的に細胞膜障害活性を有し、その機序はp-MLKLを介したネクロトーシスの経路によるものであることが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ダプトマイシンによる骨格筋毒性は、臨床的にはその血中濃度が高いと起きやすい傾向があり、またその毒性は骨格筋細胞への直接的な作用によるものであることが明らかとなった。この成果により、ダプトマイシンの代表的な副作用であるCPK上昇や横紋筋融解症は、ダプトマイシン血中濃度を測定することで、早期に予期・回避できる可能性が示された。このことから、本研究成果はダプトマイシン投与患者の副作用軽減に繋がると期待される。また、抗菌薬であるダプトマイシンが微生物のみならず、ヒト由来の培養骨格筋系細胞の細胞膜障害を惹起することが示された点は、薬理学的な観点から考えても意義のあることと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Daptomycin-induced necrotic cell death in skeletal muscle cells2019

    • 著者名/発表者名
      Yamada T, Ishikawa S, Kobayashi M, Ishiguro N, Iseki K.
    • 学会等名
      第92回日本薬理学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi