研究課題
基盤研究(C)
予後が極めて不良なことが知られているトリプルネガティブ乳癌において、我々はプラチナ製剤を用いた術前化学療法を行ってきた。40例以上が登録され観察期間中央値が4年を超えた状況であるが、再発が少なく極めて良好な予後が得られている。特筆すべきは、一般的に予後が極めて不良とされているnon-pCR症例においても、プラチナ製剤を用いた患者群の予後がpCR症例とほぼ同等なことである。これらの良好な予後が得られた症例において、様々な免疫学的バイオマーカーとプラチナのPharmacokineticsの関連をを探索し、良好な予後があられているその背景について検討しているところである。
トリプルネガティブ乳癌は組織学的高悪性度で早期再発が多く予後不良で、明確な治療標的薬もなく治療に難渋する。更に術前化学療法で病理学的完全反応(pCR)に至らない場合は極めて予後不良である。京都大学にてCDDP含有術前化学療法を行った症例におけるEvent-free survivalは、pCR有無に関わらず同等であり、pCRによって大きな差が認められた非CDDP症例と対照的であった。non pCR症例においてもCDDPが何らかの再発抑制効果持続(NK活性)に寄与していいる可能性が示唆された。今後は免疫チェックポイント阻害剤などとの併用で更なる治療成績向上につなげていきたい。
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