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抗がん剤による神経障害の発現機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K08908
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学
研究機関神戸大学

研究代表者

久米 学  神戸大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (10720922)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードシスプラチン / がん化学療法 / 神経障害 / 炎症 / サイトカイン / 炎症性サイトカイン / 膜透過性 / 血管超過性 / 抗がん剤
研究成果の概要

本研究では、まず、細胞を用いた実験で炎症性サイトカインであるTNF-αやIL-1βが共存する時にシスプラチンの膜透過性が亢進することを明らかにした。このことから、シスプラチンの血中濃度は、炎症性サイトカインの影響を受ける可能性が示唆された。次に、ヒト血清を用いて、プラチナ製剤を含むがん化学療法施行中の炎症性サイトカインの変動に関して検討した。炎症性サイトカインは、がん化学療法のレジメンに関わらず、投与後2週間程度でピークが認められた。これらのことから、がん化学療法により炎症性サイトカインが変動することが明らかとなり、これによりシスプラチンの血管透過性が亢進する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

プラチナを含むがん化学療法により炎症性サイトカインが変動し、これによりプラチナ製剤の血管透過性が亢進する可能性が示唆された。
このことから、炎症によってプラチナ製剤の細胞内への取り込み量が増加することが、神経障害が発現する要因の1つである可能性が示唆された。今後、血管透過性の亢進によるヒト神経細胞におけるプラチナ製剤の取り込み量の変動に関して更なる検討を行い、抗がん剤による神経障害の発現機序の解明に努めたい。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Changes in blood concentrations of trace metals in cancer patients receiving cisplatin-based chemotherapy.2016

    • 著者名/発表者名
      Tsutomu Nakamura, Minoru Takahashi, Riho Niigata, Kazuhiko Yamashita, Manabu Kume, Midori Hirai, Hiroyuki Yasui.
    • 雑誌名

      Biomed Rep.

      巻: 5 号: 6 ページ: 737-744

    • DOI

      10.3892/br.2016.789

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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