研究課題/領域番号 |
16K08914
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
|
研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
足立 哲夫 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (40137063)
|
研究分担者 |
原 宏和 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (30305495)
神谷 哲朗 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (60453057)
|
研究協力者 |
石川 健治
田中 宏昌
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | プラズマ / ストレス / 細胞内シグナル伝達 / 活性酸素 / シグナル伝達 / プラズマ医療 / 活性粒子 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
プラズマ照射の医療への応用を進めるべく、本課題ではplasma-activated medium(PAM)負荷に対する細胞応答ダイナミクスの解明を目的とした。A549がん細胞へのPAM負荷により細胞内で鉄イオンが遊離し、発生する・OHラジカルにより細胞死が増幅された。一方、緩和なプラズマ照射条件にて調製したmild PAMを正常細胞に負荷した場合、Keap1-Nrf2系の活性化を介し酸化ストレス抵抗性が誘導された。ヒトへの投与を想定しPAMに替わって調製したplasma-activated lactated Ringer's solution(PAL)はより強いA549細胞傷害作用を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、プラズマ照射の医療への応用が急速に進み、有意な効果が示されているものの、その効果を証明するメカニズムについては未解明な部分が多い。本研究の成果は、人体にプラズマを直接的に照射する必要がない「より安心で安全なプラズマ医療」の確立、それに対する社会や国民の理解に繋がると思われる。また、プラズマ照射物質(培地や輸液など)を事前に製造保管し必要時に医療施設に普遍的に供給できる可能性を示すもので、臨床現場のみならず,医薬品産業界への波及効果は計りし得ない。さらに、臨床使用に向けての展開研究は,プラズマ発生装置や関連機器の機能向上、低コスト化などにも繋がり関連の理工学産業界にも効果が波及する。
|