高齢者肺癌における癌化学療法の身体的影響に関する予防対策確立のための包括的研究

• 研究課題/領域番号: 16K08915
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用薬理学
• 研究機関: 大阪市立大学
• 研究代表者: 木村 達郎 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (50382049)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2020-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2019年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: 肺癌 / スクリーニング / システム / 健診 / バイオバンク / COPD / 高齢者肺癌 / 副作用 / 副作用対策 / 健常人検体 / 薬理学 / 医薬品副作用 / 薬物相互作用 / 高齢者医療 / 癌化学療法

研究成果の概要

大阪市立大学医学部附属病院呼吸器内科において、症例登録システムの構築、及び、検体採取システムの構築を行いました。IPADを用い病棟・検査室から入力を行うとサーバにデータが蓄積されます。検査科と連携し血漿、Buffy coatを-80度保存できるように整備致しました。MedCity21健診における同意症例の血漿保存を行っています。これらは（人間ドック）に報告、継続データを2019年米国臨床腫瘍学会に投稿しました。COPDについても本システムを利用し（LUNG）に、本システムを一部もちいた多施設共同臨床試験も（Jpn J Clin Oncol）に発表しています。

研究成果の学術的意義や社会的意義

病院における症例登録システムの構築、及び、検体採取システムの構築は、全ての研究の土台となり大変意義があります。臨床研究を行う場合、個々の症例を個人がデータを集めるのには大変な労力と時間がかかります。それらを一元管理できることにより大幅に研究環境が改善します。病院における疾患症例、及び未病状態から疾患初期の健診症例を比較検討できるようになりました。今回の研究成果としてはこれらの構築なくしてはあり得ません。今後もこのシステムを用いた研究を行っていく予定です。

研究成果

• [雑誌論文] Phase I/II study of intermitted erlotinib in combination with docetaxel in patients with recurrent non-small cell lung cancer (WJOG4708L). (2019)
  • 著者名/発表者名: Kimura T, Kawaguchi T, Chiba Y, Yoshioka H, Watanabe K, Kijima T, Kogure Y, Oguri T, Yoshimura N, Niwa T, Kasai T, Hayashi H, Ono A, Asai K, Tanaka H, Yano S, Yamamoto N, Nakanishi Y, Nakagawa K
  • 雑誌名: Japanese Journal of Clinical Oncology 巻: 49 号: 10 ページ: 947-955
  • DOI: 10.1093/jjco/hyz088
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] A Polymorphism rs6726395 in Nrf2 Contributes to the Development of Emphysema-Associated Age in Smokers Without COPD. (2019)
  • 著者名/発表者名: Sugitani A, Asai K, Watanabe T, Suzumura T, Kojima K, Kubo H, Sato K, Ijiri N, Yamada K, Kimura T, Fukumoto S, Hirata K, Kawaguchi T.
  • 雑誌名: Lung 巻: 197 号: 5 ページ: 559-564
  • DOI: 10.1007/s00408-019-00251-2
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] 胸部要精密検査判定の現況と呼び出しシステムの活用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎
  • 雑誌名: 人間ドック（Ｎｉｎｇｅｎ Ｄｏｃｋ） 巻: 31 号: 5 ページ: 661-667
  • DOI: 10.11320/ningendock.31.661
  • NAID: 130006896810
  • ISSN: 1880-1021, 2186-5027
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 胸部要精密検査判定と呼び出しシステムの活用 リピーター解析 (2019)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎, 福本 真也, 森川 浩安, 中野 朱美, 大谷 恒史, 田内 幸枝, 上村 理沙, 河田 則文
  • 学会等名: 第60回日本人間ドック学会学術大会
• [学会発表] Nrf2 Polymorphisms Contributes to Emphysema in Healthy Smokers (2019)
  • 著者名/発表者名: Sugitani A, Asai K, Miyamoto A, Kojima K, Kubo H, Kyoumoto Y, Kawamoto T, Yoshida S, Okamoto A, Satou K, Yamada K, Ijiri N, Watanabe T, Tochino Y, Kanazawa H, Kimura T, Fukumoto S, Hirata K, Kawaguchi T
  • 学会等名: American Thoracic Society 2019
  • 国際学会
• [学会発表] Annual lung cancer screening by chest x-ray results in higher profits for the exclusion of lung cancer. (2019)
  • 著者名/発表者名: T Kimura, S Fukumoto, H Morikawa, A Nakano, K Otani, Y Tauchi, R Uemura, T Suzumura, K Ogawa, T Kawaguchi, N Kawada
  • 学会等名: 2019 ASCO Annual Meeting
  • 国際学会
• [学会発表] 胸部要精密検査判定と呼び出しシステムの活用：3年目の解析 (2018)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎
  • 学会等名: 第59回 日本人間ドック学会学術大会
• [学会発表] 大学病院附属人間ドック施設における肺癌診断率の検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎
  • 学会等名: 第57回日本呼吸器学会学術講演会
• [学会発表] 胸部要精密検査判定の現況と呼び出しシステム の活用 (2017)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎
  • 学会等名: 第15 回日本臨床腫瘍学会学術集会
• [学会発表] 胸部要精密検査判定と呼び出しシステムの活用：2年目の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎
  • 学会等名: 第58回日本人間ドック学会学術大会
• [学会発表] 大学病院附属人間ドック施設における胸部D2判定の現況と課題 (2016)
  • 著者名/発表者名: 木村 達郎
  • 学会等名: 第56回日本人間ドック学会学術大会
  • 発表場所: まつもと市民芸術館（長野県 松本市）
  • 年月日: 2016-07-30