研究課題/領域番号 |
16K08920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
月本 光俊 東京理科大学, 薬学部薬学科, 准教授 (70434040)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 放射線治療 / 転移 / TRPV1チャネル / 細胞遊走 / がん転移 / TRPチャネル / がん細胞 / 肺がん / 肺がん細胞 / 放射線 / 薬理学 / 癌 / 薬学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
放射線照射されたがん細胞では転移能が亢進するが、そのメカニズムは明らかでない。本研究では、放射線治療時のがん細胞の高転移能獲得を防止する薬剤の治療標的を明らかにするため、γ線照射によるがん細胞の転移能亢進メカニズムの解明を行なった。その結果、がん細胞の細胞膜に発現するイオンチャネルや受容体(TRPV1チャネルなど)が放射線による細胞遊走能亢進に重要な役割を担っていることを明らかにした。今後は、これらの治療標的分子を阻害した場合の放射線治療効果への影響も検討し、最適な治療標的を明らかにしていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療は、QOLの高い有効ながん治療法であるが、治療期間の後半では、残存したがん細胞が加速再増殖による治療抵抗性や高転移能などの高悪性度プロファイルを獲得することがある。再発や転移を防止し、がんを根治させるためには、この高悪性度プロファイル獲得メカニズムを解明し、その鍵となる分子の阻害薬を創出することが望まれる。本研究により、TRPV1チャネルなど複数の分子が放射線治療時のがん細胞の転移能亢進を抑制する新薬開発のための新たな治療標的となる可能性が提示され、今後のがん治療の奏功率向上への貢献が期待される。
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