研究課題/領域番号 |
16K08921
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
|
研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
高岡 宗徳 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50548568)
|
研究分担者 |
猶本 良夫 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00237190)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 薬剤性消化管粘膜障害 / 5-アミノレブリン酸 / オルガノイド / heme oxygenase-1 / 5‐アミノレブリン酸 / プロバイオティクス / 薬剤性消化管障害 / 医薬品副作用・薬物相互作用 |
研究成果の概要 |
抗悪性腫瘍薬イリノテカン(CPT-11)の代謝産物SN-38による消化管粘膜障害に対し5-アミノレブリン酸(5-ALA)の腸管上皮保護効果に焦点を絞って検討した。 培養小腸上皮細胞において、5-ALAは酸化ストレス応答生存シグナルheme oxygenase-1(HO-1)発現を誘導し、SN-38投与により5-ALA非存在下では抑制されるHO-1が、5-ALA投与により発現維持された。マウス小腸上皮オルガノイドに対しSN-38を投与すると、オルガノイドに細胞死がみられたが、5-ALA共投与下では細胞死が生じず、5-ALA投与によるHO-1誘導が腸管上皮保護効果を示すことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法における5-ALAの腸管粘膜保護効果については理論的に妥当であるものの未だ報告がなかったため、本研究における5-ALAの消化管粘膜保護作用の研究成果には新規性を有する。故に、近い将来に化学療法に対する新規支持療法として臨床応用が期待される。 さらに、5-ALA合成能を高めたプロバイオティクス製剤創出に向けての新たな研究・開発へのステップを踏み出すことが可能となれば、実臨床の観点からも画期的である。5-ALAと既存のプロバイオティクス製剤との併用療法、すなわちシンバイオティクスを考案することができれば、社会的意義へつながるものと期待される。
|