研究課題/領域番号 |
16K08934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
駒井 浩一郎 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (40304117)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | インフラマソーム / ASC/PYCARD / 自然免疫 / スプライシング / IL-1 / 自己炎症症候群 / 認知症 / 生活習慣病 / PYCARD/ASC / 自己炎症性疾患 / スプライスバリアント / 回帰性リウマチ / 炎症性疾患 |
研究成果の概要 |
本研究ではインフラマソーム構成タンパク質PYCARD/ASCのエクソン2欠損型バリアントを解析し、新たな自己炎症症候群の汎用バイオマーカーとすることを目的とした。その結果、尿酸塩刺激によるIL-1β産生量がエクソン2欠損型で野生型に比して有意に高いこと、フラジェリン刺激によって有意に低下することを見出した。さらにエクソン2欠損型ASCは刺激下で野生型と比較してNLRP3結合性が増大し、NLRC4結合性が低下していることを見出した。またエクソン2が欠損するスプライスエラーを惹起する原因としてrs8056505変異の関与を認めたが、本変異以外のスプライシング干渉要因の存在も考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではが炎症シグナル伝達に働くタンパク質複合体「インフラマソーム」の構成分子であるexon2欠損型ASCスプライスバリアントが機能変化をきたしていることを明らかにした。ASCは感染体やアミロイド、コレステロールなど様々な危険因子を受容するNLRP3などによって構成される様々なインフラマソーム共通のアダプター分子として機能し、感染症、認知症や生活習慣病など幅広い疾患を含む「自己炎症症候群」の発症に関与していると考えられることから、本分子が新たな疾患診断のための汎用バイオマーカーとして有効であることが明らかとなった。
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