研究課題
基盤研究(C)
本研究は、環境因子あるいは遺伝的素因によって発症する自閉スペクトラム症(ASD)モデル動物を作製し、内因性代謝産物の変動から、ASDの早期診断マーカー候補を探索することを主たる目的に実施された。本研究により、遺伝的素因によって発症するASD/注意欠如多動性障害を併発したモデル動物において、幼若期から必須アミノ酸であるトリプトファン(TRP)代謝産物が変動していることが明らかになった。また環境要因である母体炎症によってもTRP代謝産物が変動していることが明らかになった。これらの結果から、内因性代謝産物が客観的診断マーカーとして有用である可能性が示唆された。
自閉スペクトラム症(ASD)は神経発達症の一つで、生涯に渡って続く障害である。診断方法は専門的な医師による面接や保護者からの発育状態の聞き取りなど行動観察によるところが大きく、客観的診断マーカーはほとんど明らかにされていない。本研究の成果は、必須アミノ酸という重要な栄養素とその代謝産物がASDの病態に関与している可能性と、それらの測定が診断マーカーとして有用である可能性を示したことである。
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