研究課題/領域番号 |
16K08967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高木 明 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 客員研究者 (30135371)
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研究分担者 |
小嶋 哲人 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (40161913)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アンチトロンビン抵抗性 / 抗血栓薬 / 凝固第X因子 / アンチトロンビン / アンチトロンビン抵抗性検出法 / 変異型プロトロンビン / プロトロンビンアクチベータ / 病態解析 |
研究成果の概要 |
HEK293細胞を用いてアンチトロンビン抵抗性を示す変異型プロトロンビンおよび変異型血液凝固第X因子のリコンビナントタンパクを作製する場合は、中程度に発現するクローンの方がGla化の効率がよく実験の材料として優れていた。アンチトロンビン抵抗性検出において、検体血漿中のヘパリン類はプロトロンビン、FXの活性化相への影響は小さかったが、不活化相においては不活化を促進した。これらの影響は検体血漿希釈液にポリブレンを添加することで回避できた。低分子の活性中心に直接作用する抗血栓薬は、活性化相への影響は小さかったが、不活化相においては不活化を阻害しアンチトロンビン抵抗性と類似の結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
凝固因子の先天性分子異常(1アミノ酸置換)が凝固因子の機能不全による出血傾向ではなく、不活化不全により血栓症の原因になるアンチトロンビン抵抗性を示すことを報告した2012年以来、アンチトロンビン抵抗性検出法を開発・改良してきた。しかし、血栓症を発症した患者は血栓症の原因を究明する前に抗血栓薬が投与されることも多く、検査結果の解釈を困難にしていた。今回ヘパリン類の抗血栓薬の影響を回避するアンチトロンビン抵抗性検出法に改良することができた。低分子の活性中心に直接作用するタイプの抗血栓薬はアンチトロンビン抵抗性を示すことは判明したが回避法は開発できなかった。
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