研究課題/領域番号 |
16K09010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安岡 聖 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50200499)
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研究分担者 |
熊田 博明 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30354913)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | BNCT / ホウ素線量 / ホウ素濃度 / 即発γ線 / LaBr3結晶シンチレータ / γ線検出器 / pg-spect / 熱中性子 / LaBr3 / 結晶シンチレータ |
研究成果の概要 |
PG-SPECT技術として開発したLaBr3結晶を用いたγ線検出器の最適な検出器位置とホウ素濃度の検出限界を、いばらき中性子医療研究センターの熱外中性子ビーム(1.4 mA陽子線ビームとモデレータで発生)による実験とPHITSコードによるシミュレーションで検証した。鉛ブロック、Cdシート、LiFブロックによる遮蔽に窒化ホウ素板(BN)とタングステン板で増強した遮蔽を使用した場合の最適な検出器位置は照射口直下のホウ酸水溶液ファントムからビーム軸に直行した方向に50 cm離れた位置に設置し、BNCT治療において予測される30 ppmの濃度で濃度計測に十分な478 keVγ線線束を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後日本全国で普及が進むBNCT治療分野において、コスト的に最も実現性のある線量・線量分布の標準測定システムとして広く利用されることが期待される。その結果、血液採取は最低限に抑えられ、治療時には非接触型で患者負担の無いリアルタイム線量モニターが実現される。更に低コスト化が促進され、悪性脳腫瘍、多発性がん、難治性がん、再発がんなど、手術、化学療法、放射線治療では対処困難ながんに対して、線量・線量分布の高精度化が備わった次世代のBNCT治療を提供できるようになる。特に、粒子線治療装置を既に導入している施設がBNCT治療装置の追加でがんの総合的治療施設に拡張するニーズが高まることは意義深い。
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