研究課題/領域番号 |
16K09027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
門前 一 近畿大学, 医学部, 准教授 (10611593)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射線防護 / 放射線遮蔽材 / 鉛フリー / 放射線治療 / IVR / 金属含有機能紙 / アンギオ / 医学物理学 / 電子線 / Interventional Radiology / 放射線 / 医療 / 放射線機能紙 |
研究成果の概要 |
タングステン含有機能紙は放射線遮蔽能力と紙の特徴を併せ持ち、人体に毒性もない。医学分野への新たな遮蔽材の適応拡大、新たな防護体系の確立を目指した。主な成果は(1)前立腺癌の小線源永久刺入治療において、患者の介護者、家族への被ばく低減を目的とした防護プロテクタを作製、(2)IVR時の患者からの散乱線を遮蔽し、術者被ばくを低減を可能とした、(3)皮膚上にタングステン機能紙で作ったGRIDコリメータを設置し、簡便に格子状の電子線治療の線量分布を実現した、(4)乳がん術中電子線照射での胸壁保護遮蔽材として使用し、より侵襲の少ない術中照射を可能とした等が挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線遮蔽材として現在医療で用いられている主な物質は鉛であるが、人体への毒性や加工の難しさ、廃棄による環境汚染などが懸念されている。また、鉛フリーの放射線防護材が開発されているが、アンチモン、ビスマスの毒性の高い重金属が含まれているものが多い。このような現状の中、毒性が無く、断裁や折りたたみ、他材料への貼付けといった加工が容易で、さらにリサイクル可能なタングステン機能紙の医療分野における適応拡大は、放射線被ばく低減や放射線治療において大きな役割を果たす。また将来的に、様々な放射線防護の新たなデバイスとして活用されることが期待される。
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