研究課題/領域番号 |
16K09035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
米田 真康 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 寄附講座教授 (30508130)
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研究協力者 |
碓井 裕史
森田 好美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 糖尿病 / 肥満 / 生活習慣 / インクレチン / グルカゴン / インスリン抵抗性 |
研究成果の概要 |
日系米人において、肥満や耐糖能異常によるグルカゴンやインクレチン分泌の変化を調べた。糖尿病の既往のない日系米人138名に、75gブドウ糖負荷試験(OGTT)を施行し、血漿グルカゴン、GLP-1、GIP値を測定し、耐糖能別(正常群119名、境界群12名、糖尿病群7名)に分類し血中濃度の変動を比較した。空腹時血漿グルカゴン値及びOGTTにおけるグルカゴン濃度-時間の曲線下面積は、正常群、境界群、糖尿病群の順に高くなり、正常群に比し糖尿病群は有意に高かった。血漿GLP-1とGIP値は3群で差異を認めなかった。空腹時の血中グルカゴンとインスリン濃度の測定は、肥満や早期の耐糖能異常の検索に有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定健康診査や生活習慣病健診における糖尿病に関する検査は、空腹時あるいは随時(食後)血糖値やHbA1c値の血液検査や尿糖の測定である。しかし、これら1ポイントの検査では、ごく初期の糖尿病、より早期の糖尿病発症前の耐糖能異常を検索することは困難であり、耐糖能を詳細に調べるためには、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)という複数回の採血を伴う非常に煩雑な検査が必要である。本研究の結果から、ごく初期の糖尿病群や境界型の耐糖能異常群、さらには正常耐糖能であっても肥満があれば、空腹時の血漿グルカゴン値が高いことが示された。空腹時の血漿グルカゴン濃度が糖尿病発症の予知マーカーとして期待できる。
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