研究課題/領域番号 |
16K09052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 群馬大学 (2017-2018) 信州大学 (2016) |
研究代表者 |
内田 満夫 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00377251)
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研究協力者 |
川 茂幸
金子 稔
本田 孝行
山本 洋
日高 義彦
竹内 昌平
斎藤 正也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | インフルエンザ / 疫学 / 小学生 / 中学生 / ワクチン / 質問紙 / 季節性インフルエンザ / 小学校 / 中学校 / 記述疫学 / 数理モデル / 前向き調査 / 横断調査 / 児童 / 非薬物的対策 |
研究成果の概要 |
本研究は,小学生児童と中学生生徒における季節性インフルエンザの流行動態や症状の違いを疫学研究で評価したものである。インフルエンザに関する情報は,2016年から2017年にかけて,小中学校17校の在籍児童生徒7867人の保護者を対象に質問紙を用いて収集した。発症割合は小学生(22.5%)の方が中学生(18.1%)より高かったが,流行の指標となる再生産を計算すると,両者はほぼ同等であった(1.13と1.10)。痛みに関連する症状の割合は中学生で高く,発熱日数は小学生の方が長かった。発症に係る因子を評価した結果,小中学生とも高学年・定期的な外出・ワクチン接種が抑制的に寄与していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では,学校組織において毎年インフルエンザの流行を認めるが,現在のところ完全に制御する方法は確立できていない。これは学校現場においてインフルエンザの流行動態や感染対策の効果が不明瞭であることが原因として挙げられる。また臨床現場で年齢別にインフルエンザの発症割合やワクチンの感受性は異なることが指摘されているが,学校現場では不明瞭である。本研究は,小中学生におけるインフルエンザの流行動態はほとんど差を認めないこと,また症状に差があることを明らかにした。本研究成果は,今後学校現場におけるインフルエンザの拡大様式を明らかにするための情報として有用であると考えられる。
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