研究課題/領域番号 |
16K09061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
鷲見 紋子 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10363699)
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研究分担者 |
小林 宣道 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80186759)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 結核 / サーベイランス / 季節性 / 気象 / 時系列解析 / スペクトル解析 / 日本 / 中国 / 感染症サーベイランス / 空間疫学 |
研究成果の概要 |
結核流行の要因として、WHOは年齢を2012年から特に注目している。そこで、日本の結核サーベイランスで収集された、年齢階層別の月別活動性結核新登録患者数データの時系列解析を行った結果、10-39歳と70歳以上の場合において、1年周期の寄与率が相対的に大きかった。この理由として10-39歳の場合は、冬の時期に比較的換気の悪い満員の公共交通機関などで集団感染が発生し、潜伏期間を経て春に患者数が増えるためであると考えた。一方、70歳以上の場合の結果は、ヒトの免疫力の季節変化の見地から説明した。更に、47都道府県別の同データを解析し、結核流行の季節性が人口密度と相関があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、結核の対策が今日的課題となっている中国および日本において、結核の流行を規定する要因を系統的に調査し、結核対策のための基礎資料を作ることにあった。本研究は、結核の対策が今日的課題となっている日本と中国において、結核の流行変動を時間的および空間的に把握し、結核の環境要因および伝染性要因のリスクファクターの地域差を明らかにした。得られた知見が、日本と中国はもとより、他のアジア諸国における結核対策の推進に寄与することが期待される。
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