研究課題/領域番号 |
16K09069
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
清水 忍 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90286386)
|
研究分担者 |
松永 篤彦 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (00286387)
守田 憲崇 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70632420)
有阪 直哉 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (40759403)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 脳卒中 / 身体活動量 / 歩数 / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
3軸加速度計内臓の身体活動量計を用いて脳卒中患者の身体活動量(歩数)を適切に測定することが可能な歩行速度(快適歩行速度が20m/min以上)を確かめた上で、回復期病院入院時の身体活動量と身体機能、移動能力、日常生活活動の関係について調査した。その結果、病棟内歩行が自立している脳卒中患者の一日の歩数の平均値は、総歩数が6,734±2,817歩、リハ時歩数が2,345±970歩、非リハ時歩数(総歩数からリハ時歩数を除いた歩数)が 4,390±2,331歩であった。また、患者自身の自発的な身体活動(歩数)である非リハ時歩数と身体機能、認知機能との関係については、非リハ時歩数は運動麻痺など身体機能の影響を受けるものの、その程度は認知機能(FIM認知項目)、特にコミュニケーション能力の高低により異なっており、コミュニケーション能力が高い場合には身体機能の低下による身体活動への影響が補完されることが明らかになった。 現在使用している市販の身体活動量計では、歩行速度が遅い片麻痺者の身体活動量(歩数)を正確に測定することは困難である。しかし、退院後の再発等のリスクを考えると身体活動の把握は重要である。我々が以前 から開発を試みてきたアルゴリズムであれば、歩行速度が遅い片麻痺者でも比較的高い精度で歩数を捉えることが可能であるものの、これまで測定に使用して いたデバイスを長時間装着することは困難である。このため、これらの対象者においても日常生活における身体活動量を実際に測定できるようなデバイスを用いた測定方法についても検討を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
歩行速度が速く病棟内歩行が自立している脳卒中患者については、回復期病院入院中の身体活動量を調査したあとに退院後の身体活動量も縦断的に調査する予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響により自宅退院後の調査は困難であった。 歩行速度の遅い脳卒中患者に関する身体活動量(歩数)の計測については、正確に測定可能なアプリケーションの開発および改良を行なった後 に、脳卒中患者の身体活動量の測定を実施する予定であった。歩行速度の遅い(20m/min以下)脳卒中患者であっても、歩行速度が速い(20m/min以上)脳卒中患者や健常者と同様の精度で歩数を測定することが可能になったが、機器の重さ、装着性の問題、処理の複雑さなどの問題解決が難しく進捗が遅れている。 また、新型コロナウィルス感染症の影響もあり、共同研修施設での新たなデータ収集も困難であった。
|
今後の研究の推進方策 |
歩行速度が比較的速い(20m/min以上)脳卒中患者の身体活動量の縦断的調査を実施する予定である。また、歩行速度が遅い(20m/min以下)片麻痺者の身体活動量(歩数)を測定する方法についても引き続き検討し、論文発表等を行う予定である。
|