研究課題/領域番号 |
16K09074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
浦島 充佳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80203602)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 予防 / 発症予防 / ランダム化臨床試験 / ミルク / トランス脂肪酸 / 多価不飽和脂肪酸 / アレルギー・ぜんそく |
研究成果の概要 |
出生時、人工ミルクを避けることで牛乳蛋白に対する感作および食物アレルギー発症リスクを下げることができるかという疑問に対してランダム化比較試験を実施した。156人は生後少なくとも3日は母乳のみ、あるいは母乳とアミノ酸乳の群に、156人は母乳に1日少なくとも5mlの人工ミルクを加える群にランダムに振り分けた。その結果牛乳蛋白に対する感作および食物アレルギー発症リスクは生後少なくとも3日間は人工ミルク摂取を避けることで、激減させることができた。生後3日間人工ミルクを避けるだけで、食物アレルギーを予防できることが判った。血清トランス脂肪酸レベルと食物アレルギー発症の関係は現在論文作成中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2歳時点で、人工ミルクを避けた群では牛乳蛋白に対する感作が16.8%であったが、生後1日目より少量ミルクを加えていた群のそれは32.2%であった:リスク比, 0.52; 95%信頼区間;0.34-0.81。2歳時点での即時型、アナフィラキシー型の食物アレルギーのリスクも少量ミルクを加えていた群に比べ人工ミルクを避けた群では明らかに抑制されていた。即時型:リスク比, 0.20; 95%信頼区間;0.07-0.57。アナフィラキシー型:リスク比, 0.08; 95%信頼区間;0.01-0.58。これは費用も時間もかからない、そして世界中で直ちに実施可能な予防法である。
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