研究課題
基盤研究(C)
生活習慣病は種々の生活習慣と遺伝因子が関与する多因子疾患であり、それらの相互作用が重要である。そこで、生活習慣の詳細なデータを踏まえて疾患感受性遺伝因子を検索し、実臨床に役に立つ手法の開発を目的とした。期間中の成果は以下:1)コホートの追跡:山形県舟形町にてコホートの追跡調査を行い、データの拡充を行った。2)ゲノムワイド関連解析(GWAS)解析: DNA チップを用いての網羅的な遺伝型解析を行い対象者全員での解析を終了した。3)個別解析: GWASデータも用いての解析より、Cdkal1遺伝子多型が脂質摂取量に応じて耐糖能に相互的に影響を与える事等を報告した。
生活習慣病の治療に際して、生活習慣の改善は不可欠なポイントだが、個々の人に適した改善すべき生活習慣が何かは不明で、実臨床では一般化した対応が行われている。生活習慣(環境)と遺伝因子の相互作用の情報を含めた疾患感受性遺伝因子の解析結果は個別化した生活習慣改善治療への道(個別化医療)、例えば、塩分制限が有効、運動量増加が有効、脂質制限が有効、等の遺伝子型の発見に繋がる(私達の既報の一部)。私達の生活習慣の詳細なデータを踏まえての疾患感受性遺伝因子の検索は、実臨床に役に立つ手法の開発につながる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 1件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (4件)
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