研究課題/領域番号 |
16K09103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
上原 新一郎 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00628696)
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研究分担者 |
林 朝茂 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (10381980)
佐藤 恭子 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (00381989)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 疫学 / 慢性腎臓病 / 危険因子 / 健康診断 / 蛋白尿 / ビッグデータ / 産業保健 / 予防医学 |
研究成果の概要 |
蛋白尿の発症リスクを検討するため、複数の職域コホートを用いた統合型研究によりビッグデータによる多変量解析を行った。2つの前向きコホート研究の21019人についてそれぞれのコホートでCox比例ハザードモデルを用いて検討し、プール解析を用いて結果を統合した。男性では、喫煙、γ-GTP高値は蛋白尿の発症リスクが上昇した。禁煙は非喫煙と同程度であった。体重増加は蛋白尿の発症リスクになる傾向であった。女性において、body mass indexの高値、血圧の高値は蛋白尿の発症リスクであった。喫煙、γ-GTP高値は蛋白尿の発症リスクが上昇する傾向であったが有意差は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蛋白尿は、病気でなくとも一時的に認める場合があるので、何度もくり返し検査を行い蛋白尿が繰り返し検出するかどうかを確認することが重要である。この研究では長期の観察期間での複数回の蛋白尿を発症として蛋白尿発症の危険因子の検討を行った。この研究成果として、肥満や喫煙、高血圧は蛋白尿発症の危険因子であった。一方で、禁煙は危険因子ではなく、尿酸値との関係は認めなかった。従って、喫煙者に対する禁煙指導や肥満改善や血圧コントロールを行うことによる蛋白尿の発症の予防策が必要であることが明らかになった。
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