研究課題
基盤研究(C)
化学物質曝露による乳児から若年者までの健康影響に関する知見、特に環境汚染物質による経世代的な免疫毒性影響に関する報告はほとんどない。本研究では、アレルギー誘発・増悪物質による次世代への健康影響についての基礎情報の収集を行った。その結果、乳仔期における環境汚染物質の曝露は成人期におけるアレルギー発症リスクを高めることを見出した。
化学物質が直接的なアレルゲンではないものの、花粉症、気管支喘息、食物アレルギー等のアレルギー疾患の患者数が、幼児から若年者等を中心に増加傾向にあるとの調査報告 (厚労省報告; 平成20年3月) に対する実証データとなり、未解明な様々なアレルギー疾患等の病因解明に極めて重要な基礎的知見を提供すること、並びにその予防と治療対策の一助になるものと確信される。さらに、長期間に亘る免疫毒性影響に関する知見の集積は、国民の健康、特に乳幼児の健康リスクに対する予防医学的知見及び学術・医療・衛生行政等の分野への有益な知見の提供が期待できる。
すべて 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (49件) (うち国際学会 8件)
Toxicol Rep
巻: 5 ページ: 737-743
10.1016/j.toxrep.2018.06.007