研究課題/領域番号 |
16K09114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
武井 直子 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00509276)
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研究分担者 |
大槻 剛巳 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40160551)
西村 泰光 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (90360271)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 石綿 / 中皮腫 / CTL / IL-15 / granzyme B / perforin / 免疫応答 / 悪性中皮腫 |
研究成果の概要 |
石綿曝露は悪性中皮腫を引き起こす。癌疾患の抑制に働く抗腫瘍免疫において細胞傷害性T細胞(CTL)が癌細胞を攻撃する為には、ナイーブCD8陽性T細胞が増殖を繰り返しながら癌細胞を攻撃できるCTLになる(CTLに分化する)ことが重要である。これまでに石綿曝露がCD8+T細胞の増殖低下を伴いCTL分化を抑制することを報告している。本研究の主な研究成果は、石綿曝露によるCTL分化の抑制はサイトカインIL-15の欠乏によるものではないが、IL-15添加は石綿曝露によるCTL機能低下を改善すること、及び石綿長期曝露実験によって悪性中皮腫患者のCD8+T細胞機能の低下と石綿曝露との関連を見出したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、石綿曝露による癌疾患の発症に対する医学的基盤情報としても重要である。我が国では、現在、石綿の職業曝露から環境曝露への拡大が社会問題となっている。悪性中皮腫は予後が悪く、また、診断は容易ではないが、CD8+T細胞は末梢血より容易に採取・試験出来ることから、本研究成果は悪性中皮腫発症の早期予防にむけての各種CTL機能に基づく検査法の確立及び治療方法の構築にも貢献できると考えられる。
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