研究課題/領域番号 |
16K09115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 鹿児島大学 (2019) 鹿児島女子短期大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
内匠 正太 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 准教授 (80570770)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ABCA1 / HDL / コレステロール / 食品成分 / 食品 / 動脈硬化 |
研究成果の概要 |
本研究では、動脈硬化症に予防的にはたらくHDLの産生を促進する食品成分を探索することにより、食品成分による動脈硬化症の予防を目的とした。今回検討を行った食品成分の中で特にクルクミンがHDL産生の責任分子の一つであるATP-binding cassette transporter-1 (ABCA1)の発現を誘導することが明らかとなった。また、クルクミンが無機ヒ素曝露によるABCA1の発現低下を抑制し、細胞内コレステロールの蓄積を抑制する効果があることが示唆された。クルクミンがどの様なメカニズムにより、ABCA1の発現を誘導するかについては、今後も詳細に解析を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化を基盤とする心疾患及び脳血管疾患は、わが国では悪性新生物に次ぐ死亡原因であり、多くの疫学研究からHDLの低下が、動脈硬化症のリスク要因の一つと考えられている。食品成分により、HDL値を正常に戻すことができれば、日常的な食事による病気の予防に繋がると期待される。本研究において、HDL産生の責任分子であるABCA1の発現を誘導する作用が、クルクミンに認められた。また、クルクミンがヒ素曝露による細胞内コレステロールの蓄積を抑制することが明らかになった。このことから、クルクミンが動脈硬化症の予防や、深刻なヒ素汚染に苦しむ地域の人々の健康の保持・増進に貢献できる可能性が示唆された。
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