研究課題/領域番号 |
16K09122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
平井 寛 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20387749)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 買い物不便 / 高齢者 / 運転 / 曝露期間 / 介護予防 / 運転停止 / 買い物環境 / 健康状態 / 活動状況 / 社会医学 / 地理情報システム(GIS) |
研究成果の概要 |
1.高齢者の運転停止の状況,運転停止後の活動状況と地域要因の関連を検討した.高齢者の運転停止は,都市など買い物利便性の高い市町村で多く,農村地域などの買い物利便性の低い市町村で少ないことが示された.また農村地域では運転停止者で外出頻度が低い者が多かった. 2.買い物不便地域を「曝露期間が長い地域」「曝露期間の短い地域」に分けて,食物摂取頻度,外出頻度の状況をみた.肉・魚摂取の頻度,外出頻度とも,「曝露期間の短い地域」では,買い物不便でない地域の居住者に比べて有意に「少ない者」が多く,「暴露期間の長い地域」では多くないことが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
買い物利便性の高い地域では運転を停止しやすく,一方で利便性の低い地域では,運転を停止しにくい傾向がみられた.運転を停止することで生活がしにくくなり,活動性が低下してしまうことにもつながることが示された.曝露期間を考慮した分析からもわかるように,小売店の閉店などの買い物不便が起こってから時間が経ってしまうと,買い物不便と活動性の関連は見えにくくなる.これは,不便の影響により数年で活動性が低下し健康を喪失し調査対象から外れてしまうためであると考えられる.買い物不便が生じた際の早急な対処が重要であることが示唆される.
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