研究課題/領域番号 |
16K09129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (90402172)
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研究分担者 |
丸谷 俊之 東京工業大学, 保健管理センター, 准教授 (20642177)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メンタルヘルス / 精神保健 / 途上国 / 指標 / 国際保健 / 国際精神保健 / コミュニティメンタルヘルス / 発展途上国 |
研究成果の概要 |
カンボジアのプノンペンとシェムリアップにて、精神病未治療期間の長さの測定と、精神病(統合失調症、うつ病)に対する一般住民の意識を測定した。その結果、農村部であるシェムリアップでは、都市部であるプノンペンに比較して有意に、精神病未治療期間が長いことがわかった。また、精神病未治療期間の長さは、患者の年齢や、性別、教育歴、職種など、患者のバックグラウンドに影響を受けず、その地域の精神保健の質を評価する指標として用いることが可能性が示唆された。精神病に対する意識は、フランスにおける調査と比較すると、ネガティブな経過を予想する者が多いが、患者に対して力になってあげたいという気持ちが強いことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
政府資金による開発途上国支援は、様々な分野で行われているが、これまでメンタルヘルス分野での支援は殆ど行われたことがなかった。その原因の一つとして、支援プロジェクトの成果を評価する方法がなかったということがある。本研究では、精神科未治療期間と、精神病に対する意識という2つの視点により、地域精神保健の質を客観的に評価する指標を作ることを目指した。本研究では、カンボジアの都市部と農村部でデータを取ることにより、これらが指標となり得ることを示した。他の途上国でのデータ収集、除外値の設定など、本研究をさらに進めることにより、途上国で用いることができる初めての精神保健分野での指標がつくられることとなる。
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