研究課題/領域番号 |
16K09149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
神田 靖士 関西医科大学, 医学部, 准教授 (70295799)
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研究分担者 |
西山 利正 関西医科大学, 医学部, 教授 (10192254)
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研究協力者 |
ラーマニーガオ ペーオペット
サイパーンナ トラカーン
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 結核 / 尿 / 発展途上国 / 迅速診断法 / 活動性結核 / MPB64 / ラオス / 結核迅速診断法 / 診断キット / 感染症 / 診断 |
研究成果の概要 |
本研究は発展途上国でも使用可能な新規結核診断法を開発する目的で安価で安全で迅速に活動性結核を診断する手法の検討を行った。新規診断用抗原としてクローニングしたDNAを用いて、発現ベクターへのクローニング、大腸菌による発現させたタンパクの精製を行った。このタンパクを抗原としてラオス国内にて収集した尿を検体として用い検討した結果、活動性結核患者の検体を用いた場合は確実に陽性を示すことが分かった。しかしながら以前報告したMPB64を用いた診断法を含めて、抗原抗体反応を用いた結核の診断法は非活動性結核患者において弱いながら非特異的反応が生じることが考えられBCGのワクチン接種の影響と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核は世界の約1/4の人口が感染しているとの報告もあり、公衆衛生上の大きな問題となっている。診断の遅れが感染の拡大に関与していることが考えられ、結核患者の早期の診断が感染制御において不可欠である。申請者が考える新規結核診断法は結核感染の流行地である発展途上国において容易に採取可能な検体で実施するスクリーニング法を想定し、ランニングコスト的に、注射器、血清分離のための遠心機などの準備の必要もなく、しかも非常に安価で実施可能である尿を用いた活動性結核スクリーニング法である。今後新規バイオマーカーなどの使用を含めた改良を加え実用化することで、世界における結核の流行を抑制したいと考える。
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