研究課題/領域番号 |
16K09156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
研究代表者 |
大角 晃弘 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 研究員(移行) (30501126)
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研究分担者 |
河津 里沙 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 研究員 (10747570)
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研究協力者 |
クエリ オーロラ
バム タラ シン
ベルメホ ジェシー
マナセ ドロレス
ガルフィン セリナ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 結核 / 喫煙 / 受動喫煙 / 感染症対策 / 非感染症対策 / 結核対策 / 喫煙対策 / ヘルスプロモーション / 都市部貧困層 / 研究計画書 / 研究倫理委員会 / 研修 / 保健所 / 記録 / フォーカスグループディスカッション / 公衆衛生 / フィリピン |
研究成果の概要 |
フィリピン国マニラ市内の1地区を非介入地域、他の1地区を介入地域として選定し、非介入地域の保健所では、結核患者に通常の健康教育の一環としての禁煙指導を、介入地域の保健所では、介入としてABC禁煙カウンセリングを実施した。 介入地区に1,608人、非介入地区に940人が登録され、結核治療開始2ヶ月後、6ヶ月後でそれぞれ介入地区における喫煙率と受動喫煙率とが有意に低かった。2017年に登録された1,374人の結核患者治療成功率は、両地区間で有意差を認めなかった。 UNIONの推奨するABC禁煙カウンセリングは、喫煙率の低下・家庭における受動喫煙の低下に有用であり、結核治療に負の影響は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
UNIONの推奨するABC禁煙カウンセリングは、フィリピンの貧困地区における結核患者集団において、喫煙率の低下・家庭における受動喫煙の低下に有用であり、結核治療に負の影響をもたらしてはいなかった事が明らかとなった。 フィリピン都市部貧困層の結核対策の枠組みの中で、喫煙対策を実施することの有用性が示されたことにより、今後フィリピン国内の他の地域においても、結核対策と喫煙対策の連携強化のあり方についての基本的な情報を提供することが出来た。
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