研究課題/領域番号 |
16K09157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
東山 綾 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (20533003)
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研究協力者 |
宮本 恵宏
岡村 智教
若林 一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | BDNF / 生活習慣 / 日本人一般集団 / 魚摂取 / 疫学 / 神経栄養因子 / 地域疫学研究 / 認知機能 / 身体活動度 / 運動習慣 / 認知機能検査 / 認知症 / バイオマーカー / 魚摂取量 / 循環器疾患危険因子 |
研究成果の概要 |
75-89歳の吹田市住民215名では、高齢者ほど血中の神経栄養因子(BDNF)の値と、認知機能検査であるMoCA-Jの得点は低下した。過去10年以内、およびMoCA-J実施時(現在)の血中DHAやEPA値の変化との関連を検討すると、EPAやDHA値が増加した者でBDNF値は高い傾向がみられた。しかしBDNF値とMoCA-Jの得点の間には、明確な量-反応関係はみられなかった。 40-74歳の神戸市民466名において、BDNFは、男女で血圧が高く、女性でHDL/LDLコレステロールが高い者で、また血中DHAが高い者で(性/年齢/運動量調整)高い傾向があったが血中コレステロールとの関与も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海馬、皮質等で活性化されているBDNFは、アルツハイマー病・血管性認知症・軽度認知機能障害の患者で、上記疾患がない対照群に比べ、血中濃度が低いと報告されており、認知機能関連因子である可能性がある。またBDNFはメタボリック症候群では血中濃度が低く、運動で増加するとの先行研究から、特定健診の測定項目や生活習慣とも関連する可能性がある。 本研究では75歳以上の高齢者で、BDNFと認知機能検査の得点との明確な関連は得られなかったが、若年者・高齢者でも、魚をより多く食べることでBDNF値が増加する可能性は示唆された。今後より多人数での、血中コレステロール値等との関連も含めた詳細検討が必要である。
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