研究課題/領域番号 |
16K09182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小林 聡幸 自治医科大学, 医学部, 教授 (70296101)
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研究分担者 |
齋藤 暢是 自治医科大学, 医学部, 助教 (60742864)
須田 史朗 自治医科大学, 医学部, 教授 (40432207)
塩田 勝利 自治医科大学, 医学部, 准教授 (40398516)
安田 学 自治医科大学, 医学部, 講師 (40468343)
齋藤 慎之介 自治医科大学, 医学部, 講師 (40726288)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 精神科病院 / 身体合併症 / 認知症 / 統合失調症 / 肺炎 / 終末期医療 / 院内死亡 / 生活習慣病 / 死因 / 高齢化 / 器質性精神病害 / 単科精神科病院 / 死亡診断書 / 入院患者の高齢化 / 精神医療 |
研究成果の概要 |
精神科病院の20年間の後方視的死亡診断書調査では、16病院のデータが得られ、死因としては肺炎を主とする呼吸器疾患、次いで循環器疾患が多いことが確かめられた。しかしながら、認知症で入院し、肺炎で死亡した場合、死因は認知症とすべきという死亡診断書の記載法が浸透しておらず、また、精神科診断の記載のない診断書が多く、肺炎と書かれている場合の多くが認知症と考えられたが、詳細は突きとめられなかった。2年間の前方視的調査では、19病院の調査が可能であった。死因の39%が呼吸器疾患、29%が循環器疾患、10%が悪性新生物であった。精神科診断では64%が統合失調症で、認知症は12%に過ぎなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
院内死亡をすべて調査した20年間の後方視的死亡診断書調査では、認知症の看取りが多いことが示唆されたが、3年以上の長期入院に限った2年間の前方視的調査では、認知症は1割程度だった。ここから推測されることは認知症の終末期を精神科病院が担っている可能性があることである。認知症患者の在宅での看取りが可能になるような対策が必要であろう。他方、精神科病院長期入院の患者の死亡は、依然、統合失調症が多くを占めており、慢性期統合失調症患者の呼吸器感染防止、循環器疾患の早期発見などの院内対策が必要であることが示唆された。
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