研究課題/領域番号 |
16K09183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
林 俊治 北里大学, 医学部, 教授 (40260765)
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研究協力者 |
山口 明日美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 院内感染 / 医療設備の細菌汚染 / 医療機器の細菌汚染 / 内視鏡洗浄機 / 凍結血漿融解装置 / 医療用テープ / 院内感染管理 / 医療設備管理 / 細菌汚染 / 消毒 |
研究成果の概要 |
本研究において、我々は細菌に汚染された医療機器によって起きる院内感染について調査を行った。調査の結果、様々な医療機器が細菌に汚染されており、この細菌汚染が院内感染を起こしうることが明らかになった。具体的には、凍結血漿融解装置、内視鏡洗浄消毒機、無菌水作製装置、温浴槽型温乳器は、ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌(NF-GNR)、非結核性抗酸菌、メチロバクテリウムに高頻度に汚染されやすい。また、風乾式手指乾燥機、超音波診断装置の探触子、セルフ式血圧計、医療用粘着テープは、ブドウ球菌、コリネバクテリウム、バシラス属細菌に汚染されやすい。したがって、これらの医療器具の適切な管理が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の院内感染対策で重視されてきたのは、医療従事者と患者の間で細菌が伝播されるタイプの院内感染であった。これに対し、医療施設の中の物品が細菌に汚染され、その細菌が患者に伝播することで院内感染が起きることを、本研究は明らかにした。その結果を基に、このようなタイプの院内感染に対する警鐘を鳴らしたことが、本研究の成果であり意義である。また、どのような物品がどのような菌種に汚染されやすいかを明らかにすることで、各物品の適切な管理方法を提言することができた。物品から患者へ細菌が伝播されることによって起きる院内感染を制御するうえで、この提言は重要な役割を果たすことが期待される。
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